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  • Ubuntu Desktop 24.04.3 LTSのNFSサーバーでNFS version 2を使用する(2025.11.6)

  • Ubuntu Desktop 24.04.3 LTSのNFSサーバーでNFS version 2を使用する(2025.11.6)

    概要(2025.11.6)

    最近のLinuxディストリビューションでは、NFSでversion 2が利用できなくなっています。しかし、古いUnixenはネットワークブートにNFS version 2を使用していることがあるので、この目的のために最近のLinuxディストリビューションをNFSサーバーとする場合、対応が必要です。

    Ubuntu Desktop 24.04.3 LTSでNFSサーバーでNFS version 2を使用するには、独自kernelのビルドとNFSサーバーの追加設定が必要でした。

    kernelのビルド(2025.11.6)

    手順としてはUbuntuのドキュメントにしたがいます。ただし、LTSのためHWE kernelなので一部手順が異なります。

    変更点および注意点は以下の通りです。

    ちなみに、22.04.5 LTSではバージョン5系kernelのパッケージを利用することでkernelをビルドすることなくNFS version 2が使用可能です。

    NFSサーバーの設定(2025.11.6)

    nfs-utilsnfsdのNFS version 2を無効にしたcommit 2c2c36c59fa1de2ff7fd28917e54700ecb39b730の内容は、nfsd.confのコメントアウトされている設定の削除とnfsdの-Nおよび-VオプションでのNFS version 2サポートの削除です。このため、オプションによらずにNFSのバージョンを指定することにより、このcommitが適用されていたとしてもNFS version 2が使用できます。

    この記事にしたがい、/etc/nfs.conf.d/local.confを作成します。

    
    [nfsd]
    udp=y
    vers2=y
    
    

    その後、nfs~kernel-serverをrestartします。下記のように(-2ではなく)+2になればNFSサーバーがNFS version 2を使用できます。

    
    $ sudo cat /proc/fs/nfsd/versions
    +2 +3 +4 +4.1 +4.2
    
    

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